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天国と地獄|なぜ運命がBGM?タイトルとの違和感に何かの伏線か?

こんにちは!

 

2021年1月から放送中の男女の入れ替わりをテーマに盛り込んだ「天国と地獄~サイコな2人~」が大好評ですね^^

劇中でもシーンにあった楽曲が多く流れていて見ている人の心情を盛り上げていますが、1つ気になっているのが番宣やドラマのいいところって所でちょくちょく流れるベートーヴェンの「運命」という曲。

タイトルは「天国と地獄」なのに、「なんで「運命」」がかかっているのか???ふと気になってしまい、今回はSNSでの話題も含めて調べてみました!

 

題して「天国と地獄|なぜ運命がBGM?タイトルとの違和感に何かの伏線か?」ということでご紹介させていただきますので、最後までご覧いただければ幸いです。

 

それでは早速、いってみましょ~!

 

天国と地獄~サイコな2人~|なぜ「運命」がBGM?

前項でもお伝えしましたが、ドラマのタイトルは「天国と地獄」なのに、なぜベートーヴェンの楽曲「運命」が起用されているのでしょう!

結構ずっしりとしたBGMで劇中に絡んできますね^^

普通にドラマを楽しんでいらっしゃる視聴者さんはおそらくそこまでの疑問には至っていない方も多いのではないでしょうか?言われて「そういえば…」という感覚だとは思います。

 

天国と地獄ってドラマ名なのに流れてる曲は「天国と地獄」じゃなくて「運命」なんだけど~!
今更ながらなぜ天国と地獄ってタイトルなのに運命を使うのか気になった

天国と地獄|「運命」であることの考察

重要ともとれるシーンで良く使われている「運命」。きっと意味は無いはずはなく、必ずあるはずなんですよね!そこがもっと知りたい!

では本題の「なぜ運命が使われているのか?」

大元のベートヴェンの楽曲「運命」から調べ、見ていない方からすると少しネタバレになってしまいますが、「だからドラマ「天国と地獄」には「運命」が起用されているんだ」という一つの考察をまとめてみました!

ベートヴェンの楽曲「運命」とは?

まずあの有名なベートヴェンの「運命」の正式名称は「交響曲第5番 ハ短調 作品67」という楽曲です。日本では「運命」と一般的に呼ばれてます。知らない人はいないくらいにクラッシクでの有名な作品ですよね!

ではなぜ、通称「運命」と呼ばれているのか??

当時ベートーヴェンの弟子のアントン・シンドラーという人がいました。この方ですね↓

アントン・シンドラーがベートーヴェンに「(運命の曲の)冒頭で出している4つの音は何を表しているのですか?」と質問した所、ベートーヴェンは「運命はこのように扉を叩く」と答え、それがそのまま「運命」という名称になったそう。もちろん諸説ありますが、今の所この理由が由来だそうです。

また、この運命は、交響曲の中で最も緻密に設計された楽曲になっており、ベートーヴェン自身が手掛ける作品の中でも非常に高い評価を得ていました。

運命の「暗から明へ」という主題展開やその技法など、非常にドラマティックな構成で話題に。当時の他の作曲家達の模範ともなりました。運命って聞き慣れてしまってましたが、凄い曲なんですね~!

 

「運命はこのようにして扉を叩く」からはじまった入れ替わり。

前項で運命の簡単な紹介をした所で、ドラマ「天国と地獄」での「運命」を見ていきましょう^^

 

「入れ替わり」は人間と人間の精神や魂・肉体が別の存在として宿ってしまう、ある種の「転生」に近い出来事だと私は思うのですが、ドラマ「天国と地獄」でも同じ様な事が言えてしまうのではないでしょうか。

お互いに別の時間、別の場所で生まれて育ち、別の信念を持って生きていた存在がある日の突然の不可抗力で入れ替わってしまう。背負うはずではなかった「運命」をその日から背負う事になった事こそが「天国と地獄」の大きなテーマの一つです。

 

「シヤカナローの花の伝説」が「運命」のヒント?

「運命」がこのようにして2人の人生の扉を叩き、お互いがお互いの全く違う境遇を経験しながら物語は進んでいきます。

綾瀬はるかさん演じる刑事の望月彩子、高橋一生さん演じる殺人鬼という設定の日高陽斗。2人は女と男であり、刑事とサイコパス犯罪者。そして性格や普段の装いも全くの正反対です。

例えるならまさしく2人は「太陽と月」の存在

そして劇中、日高が「太陽と月」という明確な対比を使い、この「入れ替わる運命」というテーマをほのめかす様に「シヤカナローの花の伝説」が語られます。

知っていますか?
本当は、月は太陽に、太陽は月になるはずだったんですよ。

でも、シヤカナローの花を盗んだから——。
月は太陽に、太陽は月になった。

運命が入れ替わってしまったんですよ

一見、このシヤカナローの花の伝説はドラマ特有の物語?と思うかも知れませんが、この話の由来となるお話はちゃんとございます。

公式HPによりますと、奄美大島の隣に喜界島という島があり、そこに伝承されている昔話「月と太陽の伝説」という物語が大元のようです。

 

公式にもドラマ紹介でこの伝説が記載されている事を踏まえるとシヤカナローの花の伝説は、このドラマの重要なキーになっているようです。

そして一つ感じるのは、この「天国と地獄」というドラマの水面下で「入れ替わりによって起こる(起こされた)運命」という題材にフォーカスがとても当てられているなぁと感じます。

 

そもそも物語に沿った意味合いに合わせて考えると、お互いに立場の違う「太陽と月」。2人の背負っていた運命までも入れ替わり、更に突然としてやってくる「想定外の運命」でさえも引き込んで「新しい別の「運命」」を作り出していくという意図で楽曲を使っているというのも考えられます…。

また、冒頭でお伝えしたように、ドラマの重要なシーンなどで起用されている曲でもあるので、決められた運命で起こっていることではなく、「入れ替わったからこそ起こっている出来事(運命)」だったり、「突然として新しく開かれた運命」という演出面での示唆としてというのも考えられます。

それともやはりドラマとしての大逆転伏線として運命が使われているのかな!?うーん、考えれば考えるほど「天国と地獄」は奥が深いですね~!

 

テーマに説得力を与えるベートヴェンの楽曲「運命」

冒頭ではじまる「ダダダダーン」という4つの音が特徴の「運命」。

特に劇中流されているシーンで望月彩子が日高の体に入ってしまい絶句してしまう所は皆さん印象に強く残った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

前項で楽曲の紹介でもご説明しましたが、「運命はこのようにして望月と日高、お互いの運命の扉を叩いた」シーンにも思います。

ベートーヴェン自身でさえも、音楽家であったにも関わらず突然に聴力を失い耳が聞こえなくなってしまうというハンデを与えられます。まさに本人も「突如として自身に降り掛かるとは考えもしなかった運命を与えられた」人なのです。

耳が聞こえなくなった後もベートーヴェンは音楽をやめず、ただひたすら自身のハンデを負いながらも一心に曲を書き続け、紆余曲折をしながらも自らの「ハンデを負った後の運命」に立ち向かいます。

 

それと同じように望月は犯罪者である日高の姿に入れ替わってしまい「こんなのありえない!」と狼狽えてしまいます。ですが、物語が進んでいくうちに段々とお互いの境遇が垣間見えていき、2人はお互いの運命のハンデを背負いながら数々の気持ちの変化・問題に立ち向かいます。

 

また、この様な意見もありました^^

ベート-ヴェンの作品の意図を汲み上げるとするならば、物語の最後は明るく終わってほしいですよね!楽曲の意図を見出して考察していくのも、ドラマの楽しみ方の一つです^^

以上の項目を踏まえると、ドラマ「天国と地獄」に使われている「運命」という曲はとても劇中に重要な説得力を与えている曲だと感じます。ここまでタイトルとミスマッチな感じのする「運命」。最終回に近づくにつれて伏線回収してくれるかな~?してくれる事を願うばかりです!

ドラマ|天国と地獄 なんで「運命」がBGM(挿入歌)なのか?SNSで話題に!

 

SNS上でもこの「運命」に対して様々な意見が飛び交っています!

 

 

前から思っていたけど天国と地獄なら運命じゃなくてそのまま「天国と地獄」流さないのかな
なんか運命流れているのが違和感に感じたりもする

 

天国と地獄だけど運命を流す意味深なドラマ!

一緒に見てる家族も「なんで運命なんだろう」って言ってるよ
天国と地獄で、運命を持ってくるなんて、ドラマのテーマと何か関係があるのかな??

 

 

「まさか伏線!」という意見も

 

だからなぜ運命なのか? 運命も伏線?
「運命 天国と地獄」で検索したら同じこと気になってる人いっぱい 何かの伏線?

 

パッと見天国と地獄で運命を使ってるってミスマッチな気がするけど、やっぱり伏線なのかなぁ
運命が伏線だったらめっちゃ考察が楽しみ
よくよく見てみると重要なシーンに運命を入れてるよね~アレンジがヘビーでちょっと笑っちゃうけど!

 

うーん、個人的には伏線だと思うわ
天国と地獄ってテーマの楽曲があるのに運命だもんなぁ。まあ天国と地獄だと運動会になるけど!

 

考察している方々の意見はほとんどの人が「伏線」ではないかという感想が出ていました。また、単純に「天国と地獄」がポップなイメージだから運命にした?という意見も。

 

確かに楽曲の「天国と地獄」だと運動会になっちゃうから、重厚感のある「運命」を持ってきたのかな~と思ってしまうのも無理はないと思います…笑

でも、入れ替わりがテーマになっているドラマなので、ある意味「運命」という名前自体には大きな伏線ともとれますよね。色々な方が考えを巡らせていて皆さん「天国と地獄」にすっかりハマっている様子で、面白い感想を見ることが出来ました^^

 

「天国と地獄~サイコな2人~」を1話から視聴する方法はこちら↓

天国と地獄 ~サイコな2人~|見逃し配信&動画を無料で見る方法は?こんにちは! 2021年1月期の日曜劇場(毎週日曜よる9時)にて放送中の『天国と地獄 〜サイコな2人〜』を見逃し配信やこれまでの、...

 

まとめ

今回は「天国と地獄|なぜ運命がBGM?タイトルとの違和感に何かの伏線か?」ということでご紹介させていただきました。

いかがでしたでしょうか?

「天国と地獄なのになぜ運命が使われているのか?」これに気づいた時に皆さんどのようにお考えになりますか?

注目してもらいたいのは、このドラマのなかで流れている「運命」。最初はユーモアがあるアレンジしたものが良く登場しますが、物語が佳境に入っていくと段々とシリアスが増してきて、終盤のクライマックスに差し掛かるとやっと原曲であるオーケストラバージョンがやってくるんです。驚きですよね!

こうした曲調の流れやわざと序盤・中盤・終盤で種類の違う運命を入れてくるのも、製作者側の含みのある意図が必ずあるんじゃないかとも思ってしまいます^^

まだまだ先の読めない展開が続いているドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」。劇中の演出などにもドラマの伏線?やテーマが盛り込んでいるかもなので、今後の物語も大変楽しみですね~!

 

それでは今回はここまで!ご覧頂きましてありがとうございました。